人の動きをセンシング 〜動作推定や人流解析で新サービス創出〜
11月20日・21日・22日にパシフィコ横浜で開催される「EdgeTech+ 2024」における堀川研究室の出展内容のポスターやデモ動画紹介ページです。
全体紹介ポスター
工場における作業者の行動分析
【展示目的】
製造現場のニーズ調査・協業いただける製造業様の募集
【展示内容】
工場における作業者の行動分析は、レイアウト特性に適したセンシング技術を組み合わせて行う必要があります。本研究では、代表的な4つのレイアウト「ライン生産」「セル生産」「機能別レイアウト」「据え置き型レイアウト」ごとに、センシング技術を組み合わせた作業者行動の可視化手法を紹介します。
今回の展示では、姿勢推定技術から得られる骨格データを入力値とした機械学習を活用する以下の2つのプロトタイプシステムのデモを展示します。
①組立作業向け動作分析システム
ライン生産の組立作業で即時性高く動作推定を行うために、GPU付き小型コンピュータを用いた動作分析システムを開発しています。作業台上部に設置したカメラで撮影した動画から両手の骨格データを取得し動作推定を行います。
②複数作業者を対象とした個人識別システム
工場では、共通の作業服、帽子やマスクを着用することが多く、顔や服装などの外観特徴から各作業員の識別を行うことが困難な場合があります。そのため、各作業者の骨格データを用いた個人識別手法を開発しています。
状態を考慮した
Webパーソナライズ
【展示目的】
開発技術の活用(共同研究先企業様の募集)
【展示内容】
従来から個人プロフィールや閲覧履歴等の嗜好に加え、時と場所を考慮したWebパーソナライズが活用されています。Webパーソナライズの活用は、顧客満足度の向上のみでなく、社会課題解決につながる新サービスの創出が期待されます。そこで、モバイル端末利用者の状態を考慮したWebパーソナライズ技術の開発に取り組んでいます。
提案するWebパーソナライズの仕組みは、以下のようになります。
①動作推定
ブラウザ内で収集可能な加速度・角速度のモーションデータからスマホ利用時の基本動作である「静止」「歩行」「激しい歩行」「寝転がり」の動作分類を行います。
②状態区間推定
ブラウザ内で加速度データに変化点検知手法を適用し、状態の切り替わりを検知することで状態区間を算出します。
③状態定義
状態区間ごとに動作推定と閲覧・操作履歴を特徴量としてクラスタリングし、サイトごとに顧客分類(状態定義)をします。
④状態推定
利用者の状態切り替わりを検知した際のモーションデータから、どの状態定義かを推測し、その結果に基づきパーソナライズします。
Wi-Fiを用いた人流解析
【展示目的】
適用範囲拡大のご提案(下記以外の共同研究先募集)
【展示内容】
Wi-Fi プローブ要求やCSIを用いた人流解析や行動分析の研究に取り組んでいます。今回の展示では。Wi-Fiプローブ要求に含まれる情報を用いた機械学習により、周囲のモバイル端末台数を推定する技術や2つの適用事例を紹介します。
①暗所・広域空間でのWi-Fi人流解析
カメラや赤外線を利用した人流解析が困難な環境において、Wi-Fiプローブ要求を利用した端末台数推定技術を活用した人流解析技術になります。事例として、阪神高速先進技術研究所様と共同で取り組む「濃煙トンネル空間における避難誘導を目的としたモバイル端末台数推定手法」について紹介します。
②店舗におけるカメラとWi-Fiを併用した人流解析
店舗における顧客行動分析は、カメラ映像解析を中心に導入が進んでいます。しかしながら、店舗全体の人流解析をするにはカメラ設置や解析コストが高くなる課題があります。店舗の一部エリアでカメラ映像解析と併用してWi-Fi プローブ要求を収集して人数推定モデルを生成し、店舗全体に配置することで抵コストな人流解析を実現します。
InQrossカイゼンメーカー
株式会社イーアールアイ様と共同開発・事業化した工場の作業者の行動を可視化するツールです。今回の出展では「工場のヒトの動きを見える化」で利用しています。
ミズシマシや倉庫のピッキング等、広い範囲を動き回る作業者の可視化を数時間の準備で可視化することができます。
詳細な商品のお問い合わせは、イーアールアイ様に連絡をお願いいたします。